味の素事件

味の素事件というのは、2000年(平成12年)にインドネシアで、販売されている「味の素」の原料の中に、イスラムで禁忌とされている豚肉が使用されているのでは?という噂が流れたところから始まります。

実際のところは、材料として豚の成分を使用していたわけではなく、味の素の製造過程で酵素が必要であり、その酵素が豚の膵臓から抽出したものを使っていた。ということだったのです。その酵素は、アメリカの工場で生産され、味の素のインドネシア工場が購入し使用していました。

ですから、豚の酵素自体、味の素の工場には入っておらず問題があったわけではないのですが、
現地法人の社長を含む7人が逮捕され、味の素製品は同国の食料品店から一時、姿を消しました。
これが2000年のインドネシアで起こった「味の素事件」です。

その後、同社は2001年(平成13年)2月に商品の回収を終了し、触媒を変更、ワトビ大統領も同社製品を「ハラルだ!」と宣言。
無事に販売許可の「ハラル」が下り、社長以下全員が釈放され、製造販売を再開しました。

これは、イスラム法の下で豚肉を食べることは禁じられており、食べるだけでなく、その他の食品でも加工や調理に関して一定の作法が要求され、この作法が遵守された食品が「ハラル」とされ販売出来るのです。

この事件は、イスラム教は人体が摂取してはならない物質を定めており、そのひとつが豚であり、肉はもちろん、ラードもハムもその他の豚に由来する一切の物質を、ムスリムは体に摂取してはならない。とされているわけです。

ムスリムが国民の約9割を締めているインドネシアで、製品に豚など摂取してはいけない物質が混じっていると、こういった大きな問題に発展する。という代表的な例になった事件です。

 

PR情報

キャリアリンクアジアでは、インドネシア(ジャカルタ、バリなど)の求人情報を掲載しています。
東南アジア各国(ベトナム・カンボジア・タイ・インドネシア)の海外求人・転職情報サイトです。
インドネシア 転職